株式會社亀井堂總本店
「瓦せんべい」で愛され続ける鈴木商店創業時の大得意先
亀井堂總本店は明治6(1873)年、大阪出身の菓子職人?松井佐助により港町神戸に創業されました。當時貴重だった砂糖?卵など歐風菓子の材料を伝統のせんべい作りの技法で焼き上げ獨創的な「瓦せんべい」を考案すると、「ぜいたくせんべい」や「ハイカラせんべい」と呼ばれ、明治の最先端の味は一躍神戸名物として好評を博しました。
同時期の明治7(1874)年、鈴木商店創業者の鈴木巖治郎が神戸元町の亀井堂に近い弁天浜に砂糖商?カネ辰鈴木商店を開業しています。菓子職人を目指し長崎で菓子修業をした巖治郎は、松井佐助と出會い意気投合、瓦せんべいの材料の砂糖を売り込み、亀井堂は創業期の鈴木商店の大の得意先であったと同時に、両者は互いに切磋琢磨しながら発展したと伝えられています。
創業以來140余年を経て日本全國で愛され続ける瓦せんべいは、特別にブレンドされた砂糖と良質の小麥粉の素材の持ち味を生かし、伝統の味を守り続けています。今日では、瓦せんべいの技法を応用した「瓦まんじゅう」、「やわらか焼き」、「歐風菓子」、「吹きよせ」などの商品も販売し、屋號?登録商標の亀のごとくゆったり、たゆまず歩み、本物のおいしさを追求しております。